【ティール組織ビデオシリーズ②】始める前に信頼を構築しよう(3.1) | home's vi Blog

【ティール組織ビデオシリーズ②】始める前に信頼を構築しよう(3.1)

前回もご紹介したママボラン、二人目の竹之内さんも参加していただくことになりました。同じくティール組織のラルーさんのビデオプロジェクトの日本語訳などに参画していただいています。

ラルーさんのプロジェクトについて → https://thejourney.reinventingorganizations.com/

今後も素晴らしい記事なのでご覧ください。

3.1 「始める前に信頼を構築しよう」 BUILDING TRUST BEFORE YOU START

元のビデオ https://thejourney.reinventingorganizations.com/31.html

・短いがとても大切な動画である
・自分の意志や誘いに対し、組織内の人々から真の信頼が得られたことを実感するまで
ティール組織を始めてはいけないというアドバイスをかなり頻繁に聞いてきた

・本にも記してあった通り、FAVIのジャン=フランソワ・ゾブリストが新しくCEOになった際にも
大きく重要な変化を開始するのに1年以上かかった。その際、彼は組織の皆が彼自身について理解し、彼の意志について
信頼するのには時間が必要だと実感した。さらにFAVIは世界中のあちこちで30以上の買収を行ったことで
それぞれの場所において苦難を強いられた。それらの場所において旧ソ連時代の経営によって築かれてきた不信感は大きく、
既存のAES方式に基づき3-4人のリーダーを工場の指導者として配置するということが行われてきたのである。
・彼は最初の1-2年、時にはそれ以上の時間は十分に変革ができず、信頼のレベルが十分と感じられた機会はわずかであったため
進化する目的や自主経営を組織内に採用するような強い意志を作るために視点を切り替えた。

・十分な信頼が得られるまで待つというこの視点はとても参考になる。
少なくとも2つの理由がある。
・1つ目に、伝統的な組織に所属する多くの人々は、何年もかけて不信感を構築してきた。
そのためこの悲観的状況から脱したいとき、トップが新しい意志を持ち困難に立ち向かっていくという
新しい試みを、組織内の人々が今までとは違う他のものとして捉えることは困難である。
その違いと達成したいという意志を理解してもらうには信頼が必要である。
・2つ目に、それぞれ異なった規範の仕事をするために人々を誘っているため、基本的にあなたが誘った時の
考えを人々が把握することは難しい。これは自主経営の難しさを表しており、家族や親友とする会話とも違う
深い会話をすることの難しさを意味する。そのためあなたが誘った人々自身や彼らのしたいことについてはあなたは
何も知らず、そこにはあなたやあなたの意志への本当の意味での信頼がなければならない。

・人々があなたの意図を信頼し、不信感を克服するためにはどのようにしたらよいか。
最善で唯一の方法はFAVIのゾブリストが行ったように製造現場に足を運び、そこにいる人々と会話することである。
ただ会い、接し、よくよく話を聞いて何があなたにとって大切であるかを彼らに話すことによって
どのくらい相手に共鳴するのかがわかる。そしてこれこそが組織の人々があなたを信頼するようになる方法である。
もしあなたが大きな組織にいるのであれば、一同が介し、スクリプト化されておらずいかなる質問もできる
all hands meeting をするべきかもしれないし、だれもが参加できるビデオ電話でもできるかもしれない。

・近づきやすく無防備で、感じやすく互いを信じられる状況にあることは信頼を獲得する要素であり、人々はそのような場で
何か思いつき考えを消化することができる。このような双方向のコミュニケーションの機会を設けることが
最も信頼を築くのに重要な要素であると私は思う。
またこの状況を実現することで、会議に出席して決断を下すような伝統的なリーダーシップの仕事に費やす時間が減ることは
好むべきことであり、実際に権限を組織内の人々に委譲することを推し進めるだろう。
・あなたの議題を解放し、他の人々により多くの権限を与えることはあなたの挑戦を始めることにとても役立つだろう。

翻訳 竹之内 監修 嘉村

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