ティール組織探求・実践の道しるべ | home's vi Blog

ティール組織探求・実践の道しるべ

ティール組織の実践は、他の組織づくりの手法である「1on1」「OKR」「リファラル採用」などといったものとは根本的に異なります。先に挙げたものがアプリケーションとするならば、ティール組織的な組織の進化の道をたどることはOSをアップグレードすることに近いかもしれません、しかもそのOSは一つ一つの組織で異なるというのも一つの特徴とも言えます。

フレデリックは(他者が書いた)要約を読まない方が良いと言います。それはこの新しいパラダイムの組織運営の方法はすぐに理解できることはなく、また要約する人が今生きているパラダイムに強く影響を受けてしまうためです。オレンジ的なパラダイムの人が要約を書くとまったく別の組織論として理解が広がってしまうことを危惧しての発言といえます。

そういった理由から、ティール組織を探求し実践していく一番のポイントはフレデリックが直接説明しているソースにあたるということです。ティール的な組織の進化の旅路は簡単なものではありません、要約などで簡単に済まそうというアプローチ自体がスタートから間違っていると考えてください。

フレデリック・ラルーの直接の言葉から学ぶ

2種類の書籍+拙著

フレデリック・ラルーが直接かかわっている著書は2種類です。原著とその内容を要約した図解版です。まずその二冊から始めましょう。特に原著がお勧めですが、前から読むのが大変の場合、目次から興味のある項目に飛んでそこから目を通すのでも構いません。ティール組織の世界観が具体的に理解できると思います。

フレデリック・ラルー氏による「ティール組織」原著。嘉村が解説を担当しています。豊富な事例と具体的なプラクティスが盛り込まれ、実践的に活用できる内容となっています。

フレデリック・ラルー氏による「ティール組織」の図解シリーズ。わかりやすいイラストで感覚的にティール組織の概念がつかめます。

嘉村が天外伺朗さんの声掛けのセミナーで話した内容の講義録。できる限り忠実にフレデリックの思想が伝わるように工夫しています。

 

ビデオシリーズ

2014年の英語版の原著の発売から世界では60万部を超える広がりを見せています。同時に新しい概念の組織論は読み取り側の誤解も多く、また実践するにあたっては様々な落とし穴があることが分かってきました。フレデリックは1年ほどの時間をかけて約100本にわたる英語のビデオシリーズを提供しています。そこには本には書かれていないポイントや実戦でのポイントなど多岐にわたります。もし英語が理解できる人がいたらご覧ください。驚くほどの叡智がそこにあります。これらはギフトエコノミーとして提供されていますので。無料で閲覧も可能ですが、可能ならばフレデリック・ラルーへの寄付をよろしくお願いします。

Picture

https://thejourney.reinventingorganizations.com/

日本語字幕付きのフレデリックの講演

ティール組織の概要に関してはこの映像がお勧めです。私をはじめ有志のボランティアチームで日本語字幕を作りました。ティール組織の概要がすべて収まってます。1時間以上ありますがとても有益な動画となっております。

これは、是非とも見ていただきたいのですが、フレデリック・ラルー来日時の基調講演の映像です。この日はフレデリックに一番つかみにくい「存在目的(evolutionary purpose)」についてのストーリーテリングをお願いしました。会場に集まった聴衆の多くの人が涙を流すような感動的な内容になっていますので、是非ご覧ください。

さらに学習を進めるために

フレデリック・ラルーが語っている内容がある程度深く理解出来たら、より多角的にその世界観あるいは実践の風景をイメージできると組織の進化の旅はしやすくなります。ここでは数冊日本語化された本、そして英語のままでも読むべき本をいくつかご紹介します。

ティール組織の事例として一番ページが割かれているオランダの訪問医療の組織ビュートゾルフにコンサルティングに入っていた著者が書いた書籍、パラレル型のティール組織の具体的な姿と実践論が見えてきます。

2014年にティール組織に影響を受け、組織内にホラクラシーを導入し試行錯誤したザッポスの具体的な展開がイメージを伴い理解することができます。

ティール組織のもととなった成人発達理論「インテグラル理論」に関する本格的な書籍です。

 

実践の際の注意点

では、具体的にティール組織での学びを自組織で実践していくにはどうすればよいのでしょう?ここでは実践の際の注意点に関していくつか記述したいと思います。

ティール組織は目指すものではない

まず大前提にティール組織はその概念自体をゴールにすること自体、避けた方が良いということです。フレデリック・ラルーは長期的な視点で見た時、この世界にティール組織というものが歴史上誕生してきているし、この先も増えていくだろうと言っています。しかし、ティール組織は正解でもないし、目指すべきものでもないと言っています。別の例え方でいうと、昔、馬車の時代に自動車が誕生した時のようなもので、道路は整備されておらず、部品は高いし故障も多い。ガソリンスダンども普及していなければ、高速道路もないという状況では必ずしも自動車は便利ではないと言えます。同じように今の社会システムにおいて必ずしもティール組織はすべての最適解とは言えないのです。そんな中、トップの号令によりティール組織を目指そうとなると、現場は疲弊し、不幸なことになります。ティール組織を目標とするのではなく、「今の組織は健康かどうか?」「一人ひとりの日々の仕事が恐れや外発的なものから来ているのか?それとも愛や思いやりといった内発的なものから来ているのか?」という問いを皆で探求し、ティール組織のプラクティスも参考にしながらも一歩一歩トライ&エラーをしながら組織を成長・進化させていくというのが大切になります。

長期計画のアプローチはとらない

上記の内容にも近いですが、よくティール組織を読んだ読者の中から、本に感動して3年のティール組織化計画を作ったけどうまくいかなかったというような話を聴きます。これはティール組織を深く理解できてないことによる間違ったステップです。この計画を立ててから始めるというのがオレンジ組織の特徴でもある「予測と統制」の世界観のしろものであり、ティール組織ではそのようなアプローチは取りません。その時々に組織にとって何が重要なのかを組織メンバーと対話しながら実験と標準化を繰り返しながら、成長・進化の旅を進めていくのがティール組織的な変化の旅路になります。

緩やかなステップ(まずは経営者の自己内省から)

上記同様によくあるのが、社長が部下に命じて、ティール組織化プロジェクトが立ち上がるというようなもの。それではうまくいきません。もし何かしら組織に課題があって進化の旅路を始めるのなら、まずはその課題を育んでいる社長自身の考え方の偏りや盲点、自己の探求を開始することが一番初めのスタートポイントです。代表や組織の世界観が根本的に変わらない限り、ティール組織への旅は始まりません。しばらく経営者が探求の旅を行ったうえで、コアチームを形成し徐々に全体に展開していくのがよくあるパターンです。ホラクラシーなどの一斉にティール組織的な構造のパッケージを導入するやり方もありますが、その際は特に慎重にプロセスを設計する必要があります。

私たちが提供できるサポート

①ティール組織の深い理解を育む一般向けセミナー

できるだけ独自の解釈は挟まずフレデリック・ラルーが探求したティール組織の考え方を深く伝えることに重きをおいたセミナーを定期的に開催しています。現在はコロナ禍ということもありオンラインでそして少人数制で一人ひとりと質疑応答などができるような形で月に一回概論編を開催しています。現在より詳細に踏み込んだ各論編も準備を進めています。

②法人向けサポートサービス

上記の一般向けのセミナー内容を法人の経営者およびコアチーム、時には組織の皆様向けに提供も行っています。また必要に応じて顧問契約やコンサルティング計画を結ぶことで組織の進化の応援もさせていただいております。

③team journey supporter

これからの組織経営は上層部が現場の代わりに組織の課題を分析し組織設計をして展開するところから現場のチームが主体になって自ら進化していく組織形態が増えていくことが予想されます。それらをサポートするためにチームメンバーのチームに対する認識を可視化し対話するプログラムを開発しました。ティール組織の叡智もふんだんにこめて開発しましたのでご興味あるかたはご利用ください。

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