2014年9月13日にホームズビー主催で実施されました第15回ファシグラ研究会「最高のコミュニティーカフェをプロデュースしよう!」の報告です。報告したもんだとばかり思っていましたが、どうもしていなかったようなので今になっちゃいました。。。
今回は、ファシグラを駆使して、プロトタイプのカフェをつくって実施してもらうということをやってみました。参加者の学びは結構あったようです♪
チームビルディングができて、メンバーの力が掛け算で発揮されていました。
結構長文になってしまいましたが、興味ありましたらご覧ください。
今後ともファシグラ研究会、よろしくお願いいたします!
★日時 9月13日(土)午前10時~午後6時
★場所 京都精華大学 本館H302
★参加人数12名
★全体の流れ
1.チェックインからファシグラ入門ワーク
2.チームに3つに分かれて、コミュニティーカフェの模擬店を企画立案、擬似体験
3.振り返りワークから.チェックアウト
★研究会の案内 http://omusubian.blog62.fc2.com/blog-entry-414.html
★当日のツィッター中継のTOGETTERによるまとめ http://togetter.com/li/718989
★詳細内容
「チェックインからファシグラ入門ワーク」(10時から11時40分)
サークルになってのオーソドックスなチェックイン、今の気持ちを一言、順不同で共有^^
アイスブレークをかねて、イラストしりとり、前の人が書いた絵から連想して書いていくが、結構難しい。
5分間で3-8つほど、しりとりが進む。
そして、ファシグラ講座開始です。ファシグラは、ファシリテーショングラフィッックスの略で、ファシリテーションの手法の一つであること説明したあと、描くテクニックをいくつかをKP法を使って説明していく。
ペンの持ちかた、字の書き方、色使い、小見出しの使い方の講義を聞いたあと、各チームで、少し実践。
そのあと、簡単なイラストの書き方、まる三角四角でほとんどのもの書けることの説明あり。
次に、レイアウトとして、リスト表示、クラスター、マンダラ、ダイアグラムの基本的な4種類を学んだあと、最後に、模造紙必須の記録要目とたたみ方について、見本が示されてた。
基礎スキルは、YOUTUBEファシグラ研究会で上がっている。
「メインワークの導入説明と実施内容、チーム振り返りまで」(11時40分から16時30分 途中昼食含む)
「最高のコミュニティー・カフェ(以下CC)をプロデュースしよう」というメインワークに関連して、まず、参加者に、CCについて、良く知っている、聞いたことがある、全くわからないの三択GCP法(グーチョキパーアンケート)で聞いたところ、ほぼ、1/3ずつであった。CCについては、十数年前、新潟市の河田珪子さんが「地域の茶の間」という活動を始められたことが出発点であり、町の居場所、絆を生み出す地域の縁側とも言う事ができ、地域再生、まちづくりにもつながっている。京都では、「CCのガイドブック」が「つながるKYOTO」から発刊され、ホームズビーが事務所を置く518桃李庵も其の一つとして取り上げられている。実際かかわっている荒川さんから、「なにか新たなことを起こそうという若者たちがあつまる場」となっていることの説明をしてもらう。
そのうえで、今のグループでCCの可能性について少し話し合ってもらう。各自、自分だったら、こんなCCをやってみたいというのをA4に書いてもらい、だまって会場をうろうろし、お互い見せ合い、ちょっとくっついてもいいかなと、感じた人同士、4人一組になってもらった。(マグネットテーブル方式)
チームができた段階で、メインワークの方法を説明する。
・あなたのチームでCCを企画し、プロトタイプをつくって実施する
・どんなCCでどんな価値を提供するのかというコンセプトをチームで煮詰めること
・その上で、CCの名前を決定
・流れとしては、夢物語でいいので、おもいきり発散し、こんとんから収束し、すっきり合意形成を行ったうえで実行することを意識すること
・15時にCCを開店
・太鼓、敷物、風船、マスキングテープ等の小道具は準備してあるので、適当に活用
このあと、チーム単位で、学食で昼食をとったうえで、ワークの準備にはいる。
付箋を使って集類するチーム、ファシグラを行うチーム、ワールドカフェ風で模造紙に書きながらダイアローグするチーム等、さまざまな取り組みがされている模様である。
15時過ぎからの開店にあたっては、CC名と呼び名がはいった名刺を作成し、店番を残したうえで、他のCCを訪問して、実際体験する。帰りに、先ほどの名刺の裏に、感想と励ましメッセージを書いてフィードバックを行うことを説明する。
出来上がったコニュにティーカフェは次の通りであった。
1.ワールドカフェ
世界の地域ごとに、模造紙が置いたスペースをもうけ、訪問者は、好きなところを選んで、出会った人と、行った事がある、行ってみたい等の情報を交換する。CCの方からは、世界のお酒(中味はソフトドリンク)の提供、太鼓をたたいてタイムキープ、相談にものるというサービスが提供される。のびのびと訪問者同士が話ができる仕組み、バックには、世界の映像と音楽が流れるという、大変リラックスできる場であった。
2.大きな家族
まさしく正統派のCCで、町の居場所として、そこに行くと、日替わりの経験豊富なおばあちゃんが相手をしてくれる。また、地域の食材も提供され、一方一人で過ごしたい人のためのスペースもできている。
3.MUGEN
MUGENでは、さまざまな思考法あるいは、考える上でのちょっとしたテクニックが提供できるようにメニューが用意されている。例えば、この日の日替わりとしては、システム思考とファシリテーショングラフィック。
訪問者は、つぎのような3つの関わりができる。
1 相談 悩み事についてファシリテーターがさまざまな手法できいてあげて、自ら解決できるように支援
2 提案 訪問者がちょっとしたこと、できそうなことを持ち込むみ、メニューに加える
3 実践 できそうなことはばりばりやっていく
考えるための、小道具のリストと展示をもある。
対話時も、白い模造紙の前で、訪問者と店の人が、ファシグラをしながら対話をしていくようになっている。
やっていると、笑いあり、CCについての気づきあり、改善点と次の発想も生まれ、たいへん、有意義な実践タイムであった。
50分ほどで、プロトタイプの実行は終了、その後、各チームで、実施したうえで、振り返りを用意されたフレームワークにそって、ファシグラをしながら25分間行ってもらう。用意した中味コンテンツについて、良かった点(NICE)と次はこうする(NEXT)を出してもらう。その次に、チーム内の話し合いのプロセスについても同じように、NICEとNEXTをだして、模造紙一枚にまとめてもらった。
「振り返りワークとチェックアウト」(16:30~18:00)について下記の通り報告します。
Ⅰ、振り返りのねらい
今日1日の経験を振り返ることにより、各自が「学び(気づき)」を得、明日からの行動に繋げる場とすることをねらいとしました。
Ⅱ、振り返りプログラムの概況(当日の流れ)
(1)メインワークの振り返り結果であるNN(nice ・ next) について全体で共有(16:30~16:45)
各チームから、模造紙に書き出したNN(nice ・ next)の内容について、プレゼンしてもらいました。(5分×3チーム=15分)
(2)今日のワーク(体験)全体の振り返り (16:45~17:30)
① ペアインタビュー(10分)
インタビューをする人には、相手の返答内容を、A3紙上にファシグラで表していってもらいました。(書いたものを相手にプレゼント)
質問-1
「今日のワーク全般を振り返って、印象に残った出来事はどんなことでしたか?」
質問-2
「そのことを話してみて、改めて、感じること・思うことは何ですか?」
質問-3
「そのことが印象深かったのは、どういう理由からだと思いますか?」
② 全体で各自の学びをシェア(25分)
テーマ : 「今日1日の体験から得た私の気づき(学び)について」
参加者全員で、上記をテーマにしての座談を行いました。
その内容を、有志5人が、壁面の模造紙にファシグラで表していきました。
③ 個人で瞑想 (10分)
<未来を思い描くからチェックアウト>
自分はファシグラで何を成したいか? という問いかけから未来を思い描く。(瞑想)
そして、未来に向かって成長していこうとする自分に送りたい「メッセージ」を、A4紙に書き出してもらいました。サークルにすわり、インドの敷物の上にメッセージをならべて、お互い一言チェックアウトで紹介しました。
おしまい^^
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