「ファシリテーション・グラフィック」(以下、ファシグラ)を使えば議論が促進する、というイメージが私は強かった私ですが、この「U理論」という本を読んで、「ファシグラの潜在能力はもっと高い。いろんな場所に応用できる手法なのでは?」と感じました。
そして、12月3−4日の第4講には、「U理論」翻訳者である由佐美加子さんが来てくれますので乞うご期待!!
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U理論とファシグラ 〜ポイントは”見える化する技術”〜
個人の内省から新たな価値観を生み出すときに、考えが抽象的すぎて相手に伝わらないとか、自分の理解が深まらない状況に遭遇したことはありませんか? 「U理論」を読んでいて思ったのは、自らの「内なる源泉」のどんな動機で物事に突き動かされるのかを認識する際に、自分の考えを構造化・図式化できれば、自らの理解や相手への理解に大いに貢献できると考えました。
「今、自分がどのプロセスの段階にいて、頭の中がどんな構造をしていて、どんな言葉に影響を受けているのか、支配されているのだろうか?」
それで、考え方を整理する(構造化する)手法としてファシグラが使えたら。相手の話を聞く際にファシグラしたらそれは相手への大きな財産になるのではないか・・・と思いました。
「場の鏡から相手の鏡へ」
場や相手の話を構造化する要素や場や話の流れをつかみ取る要素は、多種多様な状況に応用できます。データから図にまとめることやまとまらない話をプロセスごとに紐づけます。これが、ファシグラの”見える化”する技術です。
U理論を実践する上での難しさは自分が今どの段階にいてどんな考え方をしているのか、そこからどんなことを創造へとつなげるのか、段階ごとの考え方を適切に認識するのが難しいと感じました。
「ぐちゃぐちゃな頭の中を覗けたら、私はどんなに幸せなのか・・・」
”場・個人を見える化する技術”は可能性に満ちているはず!
ファシグラは日々遭遇する場・個人の状況に一番応用がきくのではないかと「U理論」を読んでいて感じました。
会議のツールとしてだけ使われるファシグラではすごくもったいない。もっとファシグラの可能性を探求したい頃ごろです。
ファシリテーショングラフィックについて
会議・議論を促進させる場の鏡みたいなもの。話し合いの内容をグラフィックすることにより場のエネルギー・空気感などただ記録として残す議事録ではなく場の一部として話し合いの助けをするファシリテーション手法です。home’s vi が主催する「場づくりカレッジ」第3講 では、ファシグラを学びました。
U理論(C・オットー・シャーマー著)について
リーダーが「内なる源泉」内なる動機部分に焦点をあてて書かれた本。観察、対話、プレゼンシング(自分の考えを手放し源泉につながるものを招き入れる)、新たな価値の創造この内なるプロセスをたどり行動につなげるプロセスを600ページにわたって書かれています。その中には対話の構造や瞑想、アダム・カヘンの話などページ数の多さを感じさせない濃い内容となっていました。
文章:home’s vi インターン生・岩井
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