勉強会! | home's vi Blog

勉強会!

インターンのみねおです。
先日4月25日にhome’s viで勉強会をおこなったので、今日はその報告をしたいと思います。
勉強会は2本立てで、①共感コミュニケーション、②問いをたてる、という内容でした。
それぞれメンバーが行った研修・ワークショップで得られた学びをシェアする会、という位置づけでおこなわれ、約5時間中身の濃い時間を過ごしました。
①共感コミュニケーション
共感コミュニケーションは、自分の一方的な価値判断を取り除くことでお互い気持ちよくコミュニケーションすることを目的としたものです。
共感コミュニケーションがおこなわれる背景として、「人は普段コミュニケーションするとき、無意識のうちに相手(自分)の言葉を自分の判断や価値、基準といったフィルターを通して解釈している」というものがあります。
しかし、これは時に誤解や偏見につながり、その後のコミュニケーションを妨げる要因となりかねません。
また、ファシリテーターにとっても誤解や偏見はあってもならないことです。
そこで有効なのが共感コミュニケーションで、その基本は「観察(Observation)」「感情(Feeling)」「ニーズ(Need)」「リクエスト(Request)」を意識することです。
具体的に言うと、
①相手(または自分)の言動などを客観的事実として観察する
②観察した事実について、感情とニーズ(感情の根本にあるもの。何を満たしたいのか)について切り分けて考える
③ニーズから生まれるリクエスト(要求)を把握する
という流れになります。

これは言語のようなものですぐに習得できるものではないそうなのですが、この勉強会ではNVCについての説明があった後、そのトレーニングとなる二つのワークをやってみました。
一つは、語り手1人、聞き手2人の3人一組になり、語り手の経験(テーマは何でも良い)をだまって聞きながらその言葉だけでなく動きや声色、話し方などから語りを全身で感じ取り、その後その話について「その人はどういう感情があってそれはどういうニーズを満たされたいからなのか」という観察の結果を聞き手が感じるままに話すというものです。
その際、ニーズについてはその項目がそれぞれカードに書かれてあるので、そこから聞き手は自分がこれだと思ったものを語り手にプレゼントとして数枚贈ります。
ニーズの紙が6~10枚ほど集まったところで、語り手はそこから自分がピンとくるものを3枚選び、改めてそこから感じたことを話します。
これを役割を変えながら3回おこないます。
もう一つのワークは、5人一組になって、一人は自分が過去に言われて傷ついた言葉を言う役、あとの4人はその言葉を聞いてそれぞれ①「相手を攻撃する」②「自分を批判する」③「自分の感情とニーズを言う」④「相手の感情とニーズを言う」役になります。
傷ついた言葉を言う時には、できるだけその時の表情や話し方を真似ながら一対一になって言っていきます。
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例:

A「君ってこんなこともできないのか!」
B「お前だってそんなこと言える立場にないだろう!」

A「君ってこんなこともできないのか!」
C「自分が努力しようとしないのがダメなんだ…」

A「君ってこんなこともできないのか!」
D「自分は今とても悲しい。私は人に認められるということを大切にしているんだ」

A「君ってこんなこともできないのか!」
E「あの人は今が怒っている。あの人は誠実であることということを大切にしているんだ」
これを役割を変えながら5回おこないます。
この二つのワークを通して、共感コミュニケーションの実践において相手の気持ちになろうとするのではなく客観的に「感じる」ことの難しさを感じました。
また、自分が話し手や傷ついた言葉を言う役となったときは、自分の経験について客観的な見方をされることで、自分の想定していなかったニーズにも気づくことができました。
日頃から感情とニーズを意識して生活すれば、相手や自分を客観的に見ることができるようになり、人間関係においてぶつかり合いを避けるだけでなくファシリテーションする上で必要な姿勢も身につけられるのではないかと感じました。
②問いをたてる
ワールドカフェなどのワークショップなどではよく「問いが大事だ」という話を聞きますが、「良い問いってなんだろう?」と思う人も多いかもれません。
そのヒントをくれるのがここでおこなったワークです。
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どんなワークかというと、
①3~5人くらいに分かれ、与えられたテーマに関して考えうる質問をブレストする
②ブレストして出てきた質問を、「はい」「いいえ」で答えられるクローズな質問(A)なのか、「はい」「いいえ」では答えられないオープンな質問なのか(B)を区分する
③出てきた質問に対してその長所・短所をグループで話し合う
④AをBに、BをAに変換した質問を作ってみる
⑤グループごとに優先順位の高い質問を3つ選び、その理由とともに発表する
という流れです。
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このワークを通して感じた自分の一番の気づきは、質問する際その前提条件に注意しながら問いを立てる必要があるということです。
今回テーマについてブレストした中で、質問によっては相手の存在自体を最初から否定したものなど前提条件を決めつけたものがあり、場合によってはその質問をしても答えを得られないような可能性も考えられます。
逆に相手の自由な意見・感想を聞くには前提条件をできるだけ取り除いた問いをたてる必要があるのではないかと考えました。
また、直接問いをたてることとは関係ないのですが、ブレストする際は自分たちが楽しみながら(時にはふざけながら)していくとより多くのアイディアが生まれると感じました。
ここで感じた二つのことから、
・質問する際にはその前提条件を考え、その質問が的確なのか考える
・ブレストで行き詰まったら「楽しむモード」に切り替える
ということを実践していきたいと思いました。
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以上が勉強会についてですが、ちなみに勉強会は場所が移転し新しくなったImpact Hub Kyotohttp://kyoto.impacthub.net/にておこないました。
桃李庵とはまた違った雰囲気で、ワークショップ感のある(?)勉強会となりました。
この一日でたくさんの学びがあり、ぜひまたこうした勉強会をしていきたいと思いました!

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