今日は最近ではティール組織に関連する本が少しづつ増えている中で
今回僕の出す新著がどのようなものかを少しお話ししたいと思います。
今でも僕はティール組織的な組織の進化を目指すなら、「ティール組織(英治出版)」時間がもしないなら「イラスト解説ティール組織」をまず読むべきだと思っています。そして英語ができる人はフレデリックのビデオシリーズを観てほしい。理由はシンプルで、直接フレデリックが発信しているからです。
フレデリックはよく「要約は読まない方が良い、要約を書いている人のパラダイム(世界の見方)が反映してしまうから」と言っています。もし経営者の方がティール組織的なものを仮に目指すとして(本来ティール組織は目指すものではないのですが)インターネットの要約で済ませたり、あるいは部下にだけ読んでもらって変革を目指すというのは基本あり得ないことだと思っています。そんな簡単に理解できるような世界観を書いているものではないと思うのです。(本当のこというと一回読むだけでも全然不十分で、相当センスが良い人でも5回以上読まないと理解できない気がしています。)おそらく働いているスタッフの方々はそんな経営者に振り回されてカオスの状態がくるでしょう。
とはいえ、ティール組織を理解することは自転車に乗れるようになる前に自転車に乗っている感覚を手に入れようとしているようなものです。簡単にはつかめないでしょう。その乗れた後の感覚のようなものを少しでも伝えて
「もしかしたティール組織的なものはこういうものかも?」
「簡単ではないけれど、そういった世界観で人々が働けたとき私たちがこの働く世界に少し希望の光があるかもしれない」
というのを感じてほしいと思っています。
僕個人はティール組織を何十回と読み直し、そしてこの二年間で100回ぐらい講演会をしました。いくつかのティール的な海外の組織を見せてもらい、海外の経営者とも対話をしました。そしてフレデリックとの貴重な交流をしていく中で2年間かかってようやくその自転車に乗っている感覚、「ああこういう世界や空気が流れるんだあ」というのを体で感じ始めてきました。こういうときフレデリックならこのように表現するだろうなというのも直感的に降りてくるようになってきました。日本でビュートゾルフのタイスとハイリンゲンフェルトのヨアヒムさんが来日しパネルディスカッションをしたとき具体的な組織のプラクティスは異なるものも、そしてそれは従来の組織経営のやり方とは全然違うものも相互にそのやり方に自然な理解の姿勢を示した瞬間が印象的でした。表面は違っても世界観が同じところに根を張っている感じ。
天外さんにプロデュースしてもらった嘉村塾はとても不思議な塾でほとんどアジェンダも何もない中4時間×3日程の講座が始まっていきます。当然、はじめは僕もいつもの通りの導入のプレゼンをしますがそれ以降は参加される方々、そして天外さんの好奇心の元、生成的に話が展開していきます。僕個人も降ってくるようにいろんな話を展開していきます。
そういうわけでこの本は特に体系的にティール組織をかみ砕いているわけではありませんでもたぶんそうした中での僕や天外さんや塾生の皆さんとの対話の中に「ああ、ティール組織という新しい概念という自転車に乗ったときの感覚や風景はこんなものなのかもしれない!」とう体感覚が少しは芽生えるのではないかなあと自負しています。
もしそんな空気感が心地よくて、そして組織の進化の旅がしたくなったら是非是非フレデリックのじかの言葉に触れる旅に出て行ってもらいたいと僕は思っています。
あと10日ほどで発売ですが、よろしくお願いします。
嘉村賢州
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