2017年の嘉村賢州の振り返り(注力したことと注目の8つのキーワード) | home's vi Blog

2017年の嘉村賢州の振り返り(注力したことと注目の8つのキーワード)

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。2017年は私自身にとって変化に富む非常に豊かな一年でした。2017年を振り返り、力を入れたことをまとめてみました。個人的な振り返りではありますが、おそらく読者の皆様にとってもいろんなヒントになる記事になっていると思いますので、是非ご一読いただければと思います。

①ティール組織(teal organization)

年末に嬉しいニュースをお届けしましたが、いよいよ今年「ティール組織」の日本語訳が発売されます。私はその解説を担当するという名誉な役割をいただきました。思えば昨年一人はテールに始まりティールに終わるような一年でした。その前の年にはじめてギリシャにティールを学びに行き、そして組織の進化を探求する実践の学びのコミュニティ「オグラボ」を設立。4月には11人の日本人の仲間たちともう一度ギリシャに足を運びました。ホームズビーも鋭意teal化奮闘中。今後の成果にご期待ください。

いよいよティール組織(reinventing organizationsの日本語版)が出版されます!

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②アクティブ・ブック・ダイアログ

ホームズビーの正会員竹ノ内壮太朗さんが開発した新型読書法アクティブ・ブック・ダイアログ。その出会いの衝撃から「これは世界を変えるかもしれないので無料マニュアルを作りましょう!」と提案し、配布し始めたのが4月。なんと1017年中に800ダウンロードを突破しました。今は日本全国でワークショップが開催され始めています。新潟、函館、隠岐の島、宮崎、沖縄、高知・・・。本が好きな人も苦手な人も、みんな集まって先人の叡智を分かち合う文化が広がっていくことを願っています。単発のABDだけでなく、二日で5冊読み切る「積読消化合宿」も展開。大好きな本が積読に終わらず、しっかり味わえた素敵な一年でした。来年は東京でも定期的に開催していきますよ!

③ピースメイキングサークル

カナダの先住民族ターギッシュやクリンケットなどいくつかの部族の対話の知恵が詰まった「ピースメイキングサークル」という対話の方法論。その方法論の奥深さに魅せられた一年でもありました。オンラインのセミナーをチャレンジしたり、ファシリテーターのけいこさんの来日に合わせてサークルの二日間を提供したり豊かな時間がたくさん過ごせました。9月には中野民夫さんと共に「ピースメイキングと辿る旅」と題してシアトルに先住民の皆さんの話を聞く旅に出かけました。今年1月6日にはその報告会とそれに合わせた特別ワークショップを京都で開催するので楽しみにしておいてください!

④ホラクラシー、エンコード

オグラボで新しい組織を模索していく中、今回チャレンジしたのが二人の講師の招聘ワークショップでしたティール組織を実現するうえで再現性が高い方法として注目されているホラクラシーとエンコードのワークショップを開催しました。ギリシャのカンファレスで出会ったエンコードのクリスティアーナとホラクラシーの共同開発者のトム・トミソンの素敵なワークショップは参加者に大きな衝撃をもたらせたと思います。改めて短い間にこのプロジェクトを成し遂げたチームには感謝の気持ちでいっぱいです。

⑤トランジション

幸せなことに井上英之さんのご縁でドラッガースクールのNO.1講師でもあるジェレミー・ハンターのワークショップを昨年から受けさせていただいています。今年のテーマは「トランジション」。外的な変化を表す「チェンジ」と内的な変化を表す「トランジション」をしっかり区別し人生を棚卸していきました。前のステージをしっかり①ending(終わらせ)②in-between(変容期)をしっかり模索し、③new beginning(新しいステージ) を歩んでいくことを学びました。数年前から自分は大きな変容期の真っただ中にいるような感じですが、着実に次のステージに迎えるよう精進したいと思います。

⑥ESDユースコンファレンス(ESD)

学生時代私は環境系のNGOに参加して活動をしておりました。最近ではそのような活動には参画していなかったのですが友人のご縁で文部科学省主催の第四回ESDユースカンファレンスというもの関わりファシリテーターをすることになりました。ESD(Education for Sustainable Development)とは? ESDはEducation for Sustainable Developmentの略で「持続可能な開発のための教育」と訳されています。このコンファレンスでは35歳までのユース世代がセクターをこえ50人近く集まり切磋琢磨していました。これだけ情熱をもった活動家たちが日本全国に広がっていることが驚きで自分も何かコミットメントしていきたいと感じました。今回何よりうれしかったのは、主催団体、事務局、ユース世代で実行委員を作り、私が提案するmusubiサイクルをもとにじっくりと事前会合を進められたこと。そのことにより本当に唯一無二のプログラムになったと思います。このめぐり逢いも幸せな時間でした。

⑦プロフェッショナルデザインキャンプ

母校に関わって仕事をできるのは何よりもうれしい瞬間です。縁があって京都大学デザインスクールが中心になって組織しているデザインイノベーションコンソーシアムの企画「プロフェッショナルデザインキャンプ」にメインファシリテーターとして参画しました。京都大学流のデザインプロセスを構築しようと、実行委員会の探求しオリジナルのデザインプロセスを構築しました。昨年は「都市とAI」ということで昔お世話になった石田亨先生の「人工知能」のお話も伺え、学び豊かな時間となりました。

⑧コクリ!プロジェクト(ジェネレイティブ・インテンション)

そして最後はこのプロジェクト、数年前よりリクルートの三田愛さんからのお誘いで参画していたコクリ!プロジェクトですが、今年はコクリ2.0として研究機能をさらに強化した一年となりました。何より戦略アドバイザーの太田直樹さん、同じく研究チームの橋本洋二郎さんをはじめとするコアチームが素敵すぎて(ホームズビーの丹羽妙もメンバーです。)、さらに昨年末にはは最高の事務局青江茜さんも合流して。可能性しか感じないチームです。特にこの一年で探求し生み出した概念がジェネレイティブ・インテンション(立ち現れる未来の意図)はコクリ!プロジェクトの共通言語として浸透してきており、プロジェクトの目指す「100年後から見たときに歴史が変わったと思えるような分岐点が」まさに今生まれそうな感じです。私はディレクターとして研究部門を担っているので、気を引き締めて今年も取り組みたいと思います。

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