ホームズビー Teal Organization(ティール組織) プロセス日記 ① 〜アメリカで最も注目を集める通販会社ザッポスのコンサルタント・ジョージとの半年のコンサルティングがスタート~ | home's vi Blog

ホームズビー Teal Organization(ティール組織) プロセス日記 ① 〜アメリカで最も注目を集める通販会社ザッポスのコンサルタント・ジョージとの半年のコンサルティングがスタート~

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今home’s viでは、Teal Organizationに向けた組織変革のコンサルティングを約半年間、毎月全メンバーが集まって受けています。

先生はジョージさんという方で、アメリカで最も注目を集める靴やアパレルを取扱うネット通販の会社ザッポス・ドットコム(以下、ザッポス)のコンサルティングをされてきた方です。

 

ジョージさん

▲コンサルタントのジョージさん(George Por)

 

今回のコンサルティングのテーマは、まさにhome’s viがTeal Organization へと生まれ変わろうとするものです。

この日記は、まだまだ日本の社会では一般的ではない Teal Organization のプロセスを、まさにhome’s vi が人体実験を通して、リアルタイムに近い状態でその組織変革の様子をご紹介していく実験記録であると言えます。

できる範囲で、生々しい組織の様子も見せていければと思っております。

読者の皆さまには、ぜひとも home’s viの成長と変化を一緒に温かく見守っていただけたら幸いです。

 

Teal Organizationとは何か

Teal Organization についての詳しい説明は、前回の投稿 を参考にしていただくとして、知らない方のために簡単に説明すると、1人1人のメンバーに裁量権を与えることによって、従来の組織論とは全く異なる新たな自立分散型の組織であると言えます。

 

ザッポスを例にとってTeal Organization をご紹介しましょう。

ザッポスは1999年に設立され、10年足らずで年商10億ドルを突破した有名なベンチャー会社です。これは「ザッポスの奇跡」と呼ばれていますが、その成功の秘訣は顧客第一の型破りなコンタクトセンターです。365日24時間体制で問い合わせを受け付け、台本もマニュアルもないコンタクトセンターでは、各自に裁量権が与えられており、顧客の満足のためには電話で10時間を話したという伝説的な逸話もあります。

 

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ザッポスらしさを物語るこんなエピソードがあります。

ザッポスで母親へのプレゼントとして靴を購入した女性の母親が、購入後に病で突然亡くなってしまいました。

靴どころではなくなってしまったという彼女の所に、ザッポスのコンタクトセンターの社員から

購入した靴の様子を尋ねるメールが届きます。ザッポスでは返品は無料ですが、返品する荷物は本来自分で

集配所まで持っていく規則になっていました。

しかし、母親が亡くなってしまい、返品したかったが集配所まで持っていく時間がなかったこと、

必ず返品するのでもうしばらく待ってほしいことを伝えると、「そういう事情ならご自宅まで集荷便を

送りますので、ご心配なく」というメールが直ちに帰ってきました。

そして翌日、お悔やみの花束と手書きのメッセージカードがザッポスから届きました。

 

顧客の事情を聞いて、すぐさまそのポリシーを覆して集荷便を手配し、手書きのメッセージカードまで送るという迅速な対応が、いかに各社員に裁量権が与えられており、顧客視点を実践できているかがわかります。

ザッポスについては、「ザッポス最強伝説~アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか」など、たくさんの紹介記事がありますので、ご参考に。

 

契約書から見えてくるTeal Organization の世界観

さて、前置きが長くなりましたが、話をhome’s vi に戻しましょう。

今回のテーマは、ジョージさんから送られてきた「契約書」です。「契約書」と聞いて、みなさんが思い浮かべるイメージはどのようなものでしょう?自社の損益や責任の所在、禁止事項など、基本的には「疑いを持ち、守ること」を前提とした文言が並んでいるのではないでしょうか。

ジョージさんから届いた「契約書」は、それとは全く異なるものでした。

ジョージさんの愛情とギフトエコノミーの精神であふれ、メンバーが感動してしまったほどです。契約書で感動したことなんて、人生で1度でもなかったのに!まさにこの契約書にも、 Teal Organization の世界観やエッセンスが詰まっていると言えるでしょう。

 

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契約書にはどんな文言が書かれていたのか、一部抜粋

例えば、契約書にはこんな文言が書かれていました。

Motivation

私たちが加速化したいのは、あなたの組織の全メンバーが人としての可能性、及び組織全体として可能性を最大限に発揮できていることです。

Terms  (条項)

私はラルー氏(Teal Orgnization の発案者)の「ギフト・エコノミー」の精神に基づく助言業務に従っています。 固定価格を使用する代わりに、あなたが感じているものをあなたに寄付することをお勧めします。 パーセンテージや他の数式で推論しないでください。 あなたの心に耳を傾け、何かを戻したいのかどうかを見てください。 目標は、すべてが正しいと感じ、エネルギー交換が完了したと感じ、あなたの心が笑っているということです。

What we will do(私たちがしたいこと)

ジョージは、あなたの組織の進化の指導者と戦略的な学習パートナーとして行動し、潜在的な影響の次の段階を実現する準備を整えます。その能力で、あなたと一緒に立ち、あなたの組織とあなたの組織との間の障害を取り除くことを手伝っていきます。

 

私たちが新たな組織として生まれ変わるためには、自分の組織がこの世界の中での仕事や使命を果たすために何が必要なのか、私たちが耳を澄ませ聞いてあげることや手助けしてあげることが必要です。そのために自分のEvolutionary Purpose(自己が存在することのより深い意義)を理解し、組織のEvolutionary Purpose(組織が存在することのより深い意義)を中心に据えることをします。

他者と競合するのではなく、組織がこの世に生を受けたあと一つの命を終えるまで、与えられた使命を全うしてあげること。この契約書の中には、変動性、不確実性、曖昧性、コミュニケーションの欠如、私たちが今の世の中で忘れ去ってきた生命本来の在り方を明示していました。

 

初回に向けて、私たちに与えられた宿題

ジョージさんからは、以下のような質問が届きました。

  1. home’s viの仕事は私が人として成長していくことにどう役立っていますか?
  2. 私たちの関係性は、home’s viの組織としての成長にどう役立っていますか?
  3. home’s viという組織に対して最も大きくポジティブな影響を与える自分の才能や能力、自分の特徴は何だと思いますか?

 

この質問にも、個人の全体性( Wholeness )を大切にする Teal Organization らしさが出ています。

次回は、ジョージさんとの初めてのオンラインセミナーで扱った「Evolutionary Purpose」の探究の内容を中心にお送りします。

「組織は自分たちが方向性を決めたり、コントロールするものじゃないよ」というジョージさんの言葉に、メンバー一同衝撃が走りました。

 

次回もhome’s vi – Teal化日記をお楽しみください (#^.^#)

 

文章: スタッフ 岩井祐樹、淺田雅人

 

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