ホラクラシー&エンコード海外招聘ワークショップ簡易レポート

, , Leave a comment

(代表のfacebook投稿(11月26日)より転載)

 

濃厚で非常に豊かな一週間が終わろうとしています。昨年9月ギリシャロードス島のギリシャ料理屋でした約束が約一年の時間をかけて実現しました。京都、東京で行われたホラクラシーとエンコードのワークショップ。ホラクラシー実践者向けのステップアップの1日ワークショップ。ホラクラシー開発者による対話イベント。どれも非常に濃厚で豊かでした。新しい時代の幕開けを肌で感じた時間でした。備忘録的な簡単なレポートです。

 

今回来日してくれたゲストは二人。一人はオーストリア人のクリスティアーナ。ホラクラシーコーチでもありヨーロッパにおけるホラクラシー普及の中心を担う方。もう一人はホラクラシーの二人の開発者の一人であるトム・トミソン。

今回、この3種類のイベントを二人とともにさせていただく中で感じたことは2007年にホラクラシーが誕生して以来、アメリカやヨーロッパはもうすでに次のステージに来ているのだなということ。ホラクラシーの可能性と限界を学んだうえで次のステージに動き始めているのだということだ。特にこの二人はそこに強い情熱を持って取り組み始めている。トムは人々が本当に権力構造に巻き込まれず安心して目的に集中し働けるように世界各国の法律を変えていくことに情熱を注いでいる。クリスティアーナはホラクラシーの最大の発明でもありブラインドスポットでもある「仕事と人を切り離した部分」の人に関してのアプローチを新しいパラダイムで考え始めているのだ。

 

何をもってホラクラシーかとうのも少し明確になってきた。まず哲学的な部分で言うと5つのポイントがあるということが分かった。トムは人がボスではなく目的がボスとなるという表現をしていたが①目的を持って動くというのが一つ目だ。そして組織構造が②ホラーキックであるということ。勘違いされやすいのがホラクラシーはフラットだという考え方、自然界にとってもフラットというのは不自然で要は権力関係の階層構造はなく自然な階層構造はあって当然だということだ。三つ目は③「動的に」動くということ。ダイナミックステアリングと彼らは表現するが人は未来を予測できるという幻想を手放さなければならない。常に今のセンサーを高めて組織が舵を取っていく必要があるということだ。4つ目は「自律的」。都市では人々は指示命令で動いてはいない共通のルールのもと一人ひとりが自分で考えながら日々の生活をおこなっている。そして最後は⑤「透明性」だ。透明性があることで人々が自律的に次動くべきことを考えて行動することができる。徹底的な透明性がそれを実現されるのだ。

 

そんな哲学の中で実際にどのように運用されているかということが今回体験をもって知ることができた。その大きな柱がホラクラシー憲法である。憲法というと仰々しいが人が人がかかわり自己組織化をしていくうえでよりどころとなるゲームのルールといった方が感じが良いかもしれない。全員がこれに従って仕事を始めたとき、古いシステムの階層構造、政治ゲームは完全に防がれ、目的をもって一人ひとりが輝いて働くことが実現されるのだ。そして次に人と仕事を完全に切り離していくということだ。今回はそれをサポートするソフトウェア「glassfrog」に関してはほとんど触れられていなかったが、日々行われている仕事が動的に明文化され共有されることで透明性が担保されると同時にロールが自己組織化されていく。日々のロールの運用はタクティカルミーティングとガバナンスミーティングというホラクラシーに特有のミーティングの形態で扱われていく。タクティカルミーティングはミーティングというよりITソフトウェアでいう同期であり、定期的に確認していくうえでロールの連携が非常にスムーズにいくようになってくる。ガバナンスミーティングはまさにホラクラシーの本質に迫る会議方法であり、毎月のように組織構造が変化していくのがホラクラシー組織の特徴だ。今の状況とありうる理想像のギャップを感じ、それをもとにどんどん理想の組織構造に変化させていく。特にこのガバナンスミーティングの中にある統合的意思決定方法は秀逸で旧来の組織における会議では新しい提案があるとき、提案者ができる理由を証明することに苦労し、そしてネガティブなフィードバックにより停滞しがちだが、ホラクラシーではできない理由に明確に説明責任が発生することでまずやってみて、やって出てきた新しいテンションをもとに修正していけばよいという考え方だ。初めはなれるのに大変だが回数を経るごとにポジティブなうねりが生まれそうな手法だ。

 

一日目は上記のようなホラクラシーのやり方を中心に学んでいったが二日目はそんなホラクラシーの運用後必ず発生する二つの課題に向けての新しいアプローチも紹介された。一つは法的な構造や財産に関すること。一人ひとりが輝くためには法的にCEOやオーナーがいることがかならず他のメンバーに少なからず脅威を与える。同時に一人ひとりのオーナシップをはぐくむうえで疎外となってくる。全員がまるで投資家として組織に時間や才能やお金を提供しロールをとっていくことで全く違う自己組織化がうまれるようになる。そのための合意事項や財産分配の方法を学んだ。そしてもう一つの大きな部分はホラクラシーが完全に切り離した、人と人のつながり部分に関する扱いだ。この部分の構造があることで一度分離した仕事と人の部分が見事に統合されていく。このホラクラシーが提供している「組織」の部分、そした新たに「会社(法律・財産)」の部分、「人の関わり」の部分を3つ統合していくのがエンコードのアプローチなのだ。

 

この二日間以外の特別ワークショップの内容も簡単に触れておこう。ホラクラシー組織にとってテンションというのは未来を導く宝物だ。それをクリスティアーナは3つに区切ってアプローチを探求していく。ホラクラシーではタクティカルミーティングで扱う①業務上の部分のテンション。ガバナンスミーティングで扱う②組織構造上のテンション。これら二つはロールの部分からくるテンションだがそのロールを外した時の③人間関係の部分のテンション、そして最後は④個人のテンションだ。これらの4つを分類することによりテンションの解像度が非常に高まり、アウェアネスもソリューションの精度も高まることを肌で感じることができた。

 

まだまだ備忘録で残したいことは山ほどあるのですが、一つの旅が終わったと同時に新しい旅が始まった感じ、今回集まった人たちと引き続き探求し続けたいな。

この9日間その前の数ヶ月から翻訳通訳で走り続けた 桑原 香苗 かなえさん
すべてのバッグをフォローしてくれた
Nozomi Yamada のぞみーる
突如巻き込んだのに関西でサポートしてくれた
大森 雄貴 おおもりちゃん
海外招聘チーム走りきりました。

吉原 史郎 しろうくん、やったね!日本のホラクラシーはしろうくんにかかってるね。

ロジのひろこさん、まきさん、きくさん
グラフィックの山田夏子さん、さりさん、いでちゃん
急遽通訳してくれた ゆみちゃん

関西の通訳 おがみさん
1日グラフィックのはるくん

来てくれたみなさま、今後ともよろしくお願いします。

そしてオグラボのみなさま
ありがとうございました!

 

 

Leave a Reply